2020年1月12日日曜日

ぎっくり腰

年明けに甥っ子とポケモンGOをしていたら、変なようにひねったのか、腰がぎくっと…
私、生まれて初めてぎっくり腰になったのですが、ここまで辛いものとは思ってもいませんでした。
最初の2,3日は痛みで本当に何もできなくて、靴下は履けない、顔は洗えない、最悪なのは寝返りのたびに目が覚めることでした。
今はだいぶ治まってきましたが、相変わらず座りっぱなしができないので、今こうしてブログを書くのも一苦労です。
本当は会社が撤退するまでにあった出来事をまとめがてらブログにしたいのですが…

座りっぱなしが持たないようでは、できることが限られてしまうので、最近は意識して散歩に時間を費やしています。
ぎっくり腰は初期こそは絶対安静ですが、以降は多少なりとも動いた方が治りが良いということで、もうさっさと治したいので毎日2時間くらい歩いています。
おかげでドラクエウォークが捗ります。

さて、去年からインスタを始めてからブログがご無沙汰になってしまいましたが、やっぱり書く作業も時にはしないといけません。
最近文章を作成するのにやけに時間がかかってしまうようになりました。
書く機会が少なくなってしまいましたし、いかんせん本を読む頻度が減ったのがいけません。
今年こそはブログをサボらずに書いて、少なくとも休眠状態にはならないようにしたいと思います。

まずはぎっくり腰になった話からでした…

2019年7月3日水曜日

怠慢と逃げの果て

私の会社に、植物工場のコンサルタントを名乗る人物が来ました。
どうやら、役員との会話で開口一番
「私なら生産量を2倍にできる」
と豪語。それからも持論をどんどん展開していったそうです。工場を一回り紹介している間も自分語りが続き、それに役員たちはすっかり感化してしまった様子でした。

「彼は凄いよ。頭でっかちの学者たちと違う」
「型破りだけど、言っていることは合理的だ」
「イノベーションはこういう人から産まれるんだよ」
もうべた褒め。

彼の方法論を聞いていると、まあ確かに常識はずれです。単純にまねをすると失敗するはずです。ただ、彼なりのやり方というのがあるらしく、彼の技術支援を受けた工場はどれも成功している、らしいです。

私も気になって彼を調べようとしました。しかし名前を検索しても出てこない。企業名で検索をしても同じでした。普通のコンサルなら、成功した実績はどんどん公開するはずです。自分の成果、自分の考えをSNSで積極的に発信することで、新しい仕事に出会えるはず。しかし、なぜ出てこない?ここまで情報がないのは、逆に不自然です。それどころか怪しい情報が引っかかり、もしかしたら、彼は詐欺師なのでは…と私は首を傾げました。

こういった新しい市場には、良からぬことを思いつき、一儲けしようと企てる輩がいるようです。ノウハウに乏しい業界ですから、コンサルの肩書きを持った人間の言うことを真に受けてしまいやすい。というより、それ以外に頼れるものがないからです。たとえ、内容がデタラメなことであっても。仮に生産が不調であっても、「それは御社のやり方が悪いからです」の一言で片づければよい。言い返せる人がいませんからね。それでいてコンサルフィーはしっかりともらい、頃合いを見てドロンする。

そして、そんな輩は獲物を虎視眈々と狙うわけです。それこそ私のいる会社のように、無策で右往左往している役員たちを。これまであらゆる手を打ってきたが、収益が伸びずに赤字が続く。万策が尽きてもう会社を畳むしかない…藁をもすがる思いの窮地に現れた救世主のように映ったのかもしれません。

しかし、私にしてみれば、役員連中は今まで何も勉強することもなく、何も考えることもなく、何もすることもなく、ただただ赤字を垂れ流していただけでした。生育を良くしようともせず、かといって生産性を上げるわけでもなかった。現場が混乱をしたときも、ただただ傍観しているだけでした。現状の悲惨さは、怠慢、逃げの結果だと思います。そこに救世主が現れた。彼ならこの工場を建て直してくれるはずだ、とすっかり信じ切ってしまったようです。

もし、再建をそのコンサルに委ねることになれば、ただ単に搾取されるだけで破滅に向かうでしょう。まあそれはそれで、おあつらえ向けだと私は思います。

2019年6月19日水曜日

ペパーミントを乾燥させます

これはキャンディミントといって、ペパーミントの一種です。文字通りお菓子作りに使われていたことがあるそうです。ミントのメンソールとほのかに甘い香りが特徴で、私は好きです。
梅雨が来ると地面に近い部分が蒸れてしまうので、本格的に梅雨入りする前に刈り込みをすることにしました。
洗って葉っぱの部分だけ取ります。茎にはあまり香りがないので取り除きます。市販のものの中には茎が入っているものもありますが、まあいちいち茎を取り除いていられないという事情もあります。茎ごと細かくカットしてから乾燥させるのが一般的ですが、葉っぱだけというのは家庭菜園だからこそできる贅沢ですね。
2日かけて乾燥させました。緑を残すことができましたが、たまに黒ずんだ仕上がりになることがあって、実は試行錯誤を重ねているところです。黒ずみの原因はたいてい葉っぱを強く握ったか蒸れてしまったか。特に葉っぱの部分だけ取るときに力を入れすぎて、そこから黒ずみになることが多いようです。理想は茎つきのままで乾燥させて、葉っぱだけにするのが一番です。ですが時間がかかってしまうし、今度は蒸れやすくなるので良い方法を模索中です。

2019年6月12日水曜日

植物工場を作ろう?

ボーナスの時期になりました。皆さんそれぞれ欲しいものを買ったりしていると思いますが、私は水耕栽培装置を自作します!

以前に本業でお世話になっているメーカーさんの研究室を見学したとき、試験栽培装置がすごくシンプルで驚いたことがあります。スチールラックの上に水を張ったトレイを置き、その上にパネルを載せて野菜を育てていました。当時の私は、装置にはあれもこれもと必要になると思っていただけに、ホームセンターやモノタロウで一式そろえられそうな作りに目からウロコが落ちた思いでした。

最低限必要なものは揃えましたが、センサ類やファンがまだですので、順調に生育したら徐々に追加しようと思っています。

今日はさっそく種まきです。これはロックウールという培地で、穴の中に種を入れるようにして、発芽するのを待ちます。私の工場では培地にはウレタンを使うのですが、ロックウールを使っている他社さんの話では「ウレタンは安くて本当は切り替えたいけど、発芽が安定しないのでロックウールのまま」らしいです。私はウレタンしか使ったことがなくて、いまいちピンときませんでしたが…まあせっかくなので本業とは違うやり方を試してみましょう。

種はカモミール、バジル、ホーリーバジル、コリアンダーを植えました。

2019年5月29日水曜日

ぼやき

会社が売られることが決まってからは社内も動きが慌ただしく、落ち着かない日々が続いています。その様を見るだけで疲れてしまい、私もいろいろと悶々と悩む日々が続いています。ぼやきをブログで吐きたい衝動に駆られます。
しかし、あまりあれこれと言っていると社内の人間に見られてしまう可能性が高くなってしまいます。なるべく身元がばれないようにしていますが、世間は意外と狭いもので、自分でも思いもしないルートでばれてしまうこともあります。
なので、今の会社の事情は退職してからまとめよう…と思っていたのですが、記憶が新しいうちに、心が揺れ動いているうちに書くのに越したことはありませんし、何より貯めて貯めてを繰り返していると、頭がパンクしそうです。
そこで、可能な限りぼやかしたりフィクションを交えたりして、身元がばれないようにぼやいていくことにしました。
当然ですが、ぼやいたり愚痴ったりなんてものは、なければないに越したことはありません。苦労は買ってでもしろとはよく言いますが、その捉え方によって苦労は良くも悪くもその人の人生に影響を与えます。
一番みっともないのは、苦労をまるで勲章のように誇るタイプ。「毎日終電の生活で月100時間残業した」「トラブルがあったら土日深夜問わずかけつけてひたすら謝った」などと自慢するのは自由ですが、それを人に押しつけるのはいけませんし、言い始めると残業月100時間の人は月200時間の人に勝てません。
苦労や理不尽はなるべく反面教師として捉えて、そこから何かしらの学びや気づきを得たいものです。名言に「悪妻を持てば哲学者になる」とありますが、悪い会社にいれば哲学者になれる…かもしれません。もちろん、心身が健全なままでいればの話です。
これからは会社から一歩引いた場所に身と心を置いて、反面教師として学んでいこう。そうでもしなければ耐えられなくなる気がしてきました。

2019年5月18日土曜日

権力がリセットされると

会社が売られることが決まり、それを知らされた時の従業員の反応は、きれいに真っ二つに分かれました。

一方は、特に無反応で淡々と受け止めた人たち。最近入社したばかりの人や、私の後輩がそうでした。端から見ると、私も無反応だったようです。「いずれそうなるだろうと思っていた」「時間の問題だった」「破産しないのか」という感想がほとんど。それはそうで、赤字体質の企業が何事もなく平穏に生きていけるわけがありません。どこかで達観したところがあって、後はタイミングの問題だろうと思っていたようです。

もう一方は、動揺を隠せなかった人たち。このニュースは青天の霹靂だったようで、表情が暗い。「社長にもう会えなくなるのか」「売られた後の仕事はあるのか」…先のことがわからなくなる不安が大きいようでした。例えば工場長、相談役、社長に気に入られている社員。身も蓋もない言い方をすれば、社内政治にお熱を上げていた人たちでした。

社内政治というものは、本当にくだらないものと思います。真実や論理より、保身のアピールや、誤った主張が受け入れられる。しかし、この会社の歴史を振り返れば、社内政治が延々と幅を利かせていた気がします。これまで部長や工場長はころころと変わってきましたが、その全てが社内政治に走った。誰もが、自分が楽になるように、自分の立場が優位になるようにと。その背中を見て育った若手も、真似をするようになったのは不幸の始まりでした。

しかし、親会社という後ろ盾がなくなると、いったん権力はリセットされ、中立的な評価が下されることになります。そうなれば、何も成果を上げず、社内政治のことしか考えられなかった連中はどうなるか。これまでと一変して立場が追われるだろうことは容易に想像がつきます。

親会社が変わり、いったん権力がリセットすることで、会社は良くなるのかもしれません。しかし、いざ大ナタをふるえば、残ったのはごく一握りの人材だけだった…なんてことになれば、果たして会社は存続することができるのでしょうか?社内政治がはびこり、組織としての力がほとんどないことが白日の下にさらされることになれば、そんなダメ会社を買ってくれるようなお人好しはいない気がします。

2019年5月15日水曜日

怠惰な夢

私の勤める会社が身売りに出されることになりました。もともとは親会社があり、新規事業として会社の工場跡地を使おう、といういきさつで作られた会社でした。

私はそれなりに古株となりましたが、確か面接の場で社長から「この事業にはロマンがある。私の夢だった」と言われた記憶があります。しかし実体はというと、社長はほとんど会社に姿を現さない。せいぜい数ヶ月に1回程度で、来たと思ったら会社の飲み会に顔を出す程度でした。親会社の役員が取締役の1人でしたが、その人も週に2回顔を出せば良い方で、本業の片手間のような感覚だったのかもしれません。

これが完全に放置ならまだ良いです。厄介なのは、現場を知らない取締役の鶴の一声で現場が振り回されたことでした。知識もなく思いつきで仕事が降ってくるか、自分の立場を有利にしようとする連中にそそのかされて傀儡政治を敷くかのどちらか。経営方針も数ヶ月でコロコロ変わり、その全てが実を結ぶことはありませんでした。

稼働当時からの赤字体質から脱却できないのは当然の結果で、親会社から借り入れを行うことで凌いできましたが、ここにきて限界に達したか、会社を手放すことになりました。

私の面接の際に社長が言った「夢」とは何だったのか。夢やロマンを語るのは結構なのですが、実際に現実にモノを作り、従業員を雇っている以上、作りっぱなしではいけません。もしかしたら、「コンサルに全て任せておけば金になる」とでも思っていたのかもしれません。しかし、まだまだ発展途上であり、正解のない業界です。相応の知識を持ち、現状を深く理解した上で判断を下さなければなりませんでした。この顛末は因果だと、私は思います。

取締役は「不安かもしれないが安心してほしい」と言っていたものの、身勝手に聞こえて仕方ありません。